”やりたい”を”できる”に


猛威をふるう「新型コロナウィルス」で気分もふさぎがちですが、芽吹く春に元気をもらいます。以前のような、当たり前の日常に早く戻れるよう、スタッフ一丸となって感染予防に取り組んでいきたいと思います。

さてそな~れでは、平成30年5月より、理学療法士の方に入っていただき、立つ、歩く、入浴、排せつ、食事や洗濯干し、掃除などの日常的な動作を維持、向上し、できるだけ長くご自身の力で日々の暮らしを続けることができるよう、リハビリ運動に取り組んでいます。
小規模多機能ホームでは、当番制で挨拶、食器拭きの担当を決め、役割を作ったり、声掛けを増やしご利用者同士のつながりを作ることで意欲向上を図ることに合わせ、席の移動やテラスの散歩で1日の活動量を増しています。そして、ご本人の“やりたい”思いを聞き出し、理学療法士の助言のもと環境を整え、自宅でも継続してできるよう方法を考え取り組んできたことで、実際にご利用者のADL(日常生活動作)が良くなり、“できる”ことが増えました。

【事例紹介】

利用開始当初は、車椅子移動で静養されて過ごされる事も多く食事量も少なかった方が、理学療法士からの助言や、それを基にしたリハビリ運動を通し、手引き歩行になり静養時間も短くなり食欲もアップしました。

・ご本人からは前向きな声が

リハビリの先生が家にも来てくれて、気を付ける点とか身体に負担のない動き方を教えてくれて、だんだん痛みがとれて動けるようになってきてうれしいよ。今では、お泊りした時に1人でトイレに行けるよう工夫して対応して下さって、すごく自信がもてたよ。今は人の手を借りずに1人で歩けるようになることが目標です。

・ご家族からは安心の声が

母が明るく元気になり、できる事は自分でやってくれたり、泊りを利用してくれ助かっています。前は泊まることを嫌がる母でしたが、今は気持ちよく受け入れてくれ、ほっとしています。私も安心して外出できるようになりました。

 

“もう歳だから、しょうがない”と諦めるのではなく、日々の動作の工夫やリハビリ運動の積み重ねで、できることが増やしていけるよう、これからも支援していきたいです

 

写真は庭で満開のイヨミズキ