グループホームの入居者の方で怪我のため2月の下旬から入院されている方がいました。入院された方は食器をふいてくれたり、困っている方やさみしい気分の方に声をかけてくれたり、時にスタッフにも慰めのお手紙を書いてくださるような、いつも周りに気をかけてくれるとてもやさしい方でした。
そんなやさしい方が入院されて、なんだかさみしい気分がただようグループホーム。9名1ユニットのグループホームで荷物は少し残っているのに誰もいないお部屋があるのは、歯が抜けてしまったようで、スースーと風が吹き込んでくるようでした。
でも、それもおしまい。
そう、昨日ですが、めでたく退院されました。
みんなで退院祝い。達筆な方が書いてくれた「退院おめでとう」をみんなで作ったお花で飾って。帰ってきた方をみんなで囲んで、「おかえり~、さみしかったでしょう。」「おかえり~、帰ってこれてよかったぁ。」と涙ぐみながら、ずっとずっと帰ってきた方の手をさすってくれている皆さんのあたたかい手。
退院された方は、前述のとおり、とてもやさしい方なのですが、新しく入居された方がいると、お部屋にあいさつにいって、いろいろ話しかけてくれたこともありました。そのあいさつにきてもらった方と、退院された方とが、ずっとずっと手を握りあっているのが、とても印象的でした。
昨日はお天気で春らしい日でしたが、そな~れの、このグループホームのデイルームがほんとに、一番の春の陽だまりな日でした。
むふふ。なんだか、お涙ちょうだいな感じ。
不謹慎な話ですが、ご利用者の方が入院になると、入院という経過になってしまったことへの責任ももちろん感じるのですが、ご高齢の方も多いので、また戻って、また利用していただけるかなって、すごく不安な気持ちになります。本当に不謹慎ですね。でも、だからこそ、こうやって戻ってきていただけることって、スタッフにとっては、とっても嬉しいことでした。
さぁもうじき4月!春です!春です!!