言えない言葉


ハリーポッターの悪役名ではありませんが、私には中々口に出せない言葉があります。

ご利用者の方に、少し手をかしたりすると、「わるいねぇ」なんて、すごく気を遣われる方がいるのですが、先日、そんな場面にあたったあるスタッフから発せられた言葉。

「いいんだよ。私も、〇〇さんくらいの年になったら、若い人に手伝ってもらうんだから。」

それを聞いたご利用者の方も「そうか。そだなぁ」と心落ち着いたようで。私も聞きながら、「なるほどね!そういう言い方があったか!」と、「ひひひっ今度困ったら言おう」なんて思っていたのですが、中々言えないのです。口が動かないというか。

 

私事ですが、私の祖母は現在、介護サービスを受けながら母と叔母とで介護しています。そんな様子を見ていると、ふと20年後、私は父や母を同じように介護しているのかなぁと思う時があります。20年後・・・やってるのかなぁ

私の母は20年近く介護の仕事に携わっています。その母が、実際に自分の母親(私の祖母)の介護に直面した時、やっぱり仕事の顔とは違う母と娘になります。仕事だったら割り切れることも、もどかしくなったり、イライラしたり。

「若い人に手伝ってもらうんだから」って私が口にできないのは、仕事としての介護ではなく、生きていく中での介護というものに実感がもてないからかもしれません。”実感”というよりは、逆に自分にできるのだろうかという不安かも…(職種は違えど介護施設で働いておきながらお恥ずかしい限りですが。)

20年後、父母を介護し

40年後、自分が介護されている…

 

「三世代同居家族のような」とうたっている私たちは、家族が助け合い支えあうことが当たり前のように、誰かが大変なときは手を差し出す、そうでありたいと、そうであろうとしています。「若い人が手伝う」のが当たり前のこと。

そう口にでない私は、まだまだ半人前だなぁと。

ごめんね。お母さん。

もう少ししたら、もう少し大人になったら、言えるようになるかもしれません。

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