グループホームを開設して今年3年目を迎えます。
そして、昨日、開設当初から入居されていた方とのお別れの時を迎えました。
8月21日、そな~れで夏祭りをやります。目玉は浴衣を着ること。
実は浴衣を着付けてくださる先生は、今回お別れすることとなった方のご親族の方でした。
着付けに来てくださることのきっかけになったのは、もちろん、お別れした方です。
着付けの先生は「おばさんに会えるの楽しみ」と、夏祭りに来るのを楽しみされていました。
しかし、8月21日を迎える前に、その方は逝ってしまいました。
そして、偶然にも8月21日がその方の告別式の日となりました。
わたしは着付けの先生になんといっていいかわかりませんでした。
なんと言っていいのか…
たぶん困った声だったと思います。
そんな困った声のわたしの電話にでるなり着付けの先生は言い出しました。
「わたし、予定のまま行こうと思います!」
「式の方には主人に行ってもらいます。
わたしは、おばさんがお世話になったところに行きたい。
おばさんも夏祭りを見に来てくれていると思うんです。
逆になんだかおばさんに背中を押してもらっているようで。
だから、わたし、お葬式だけど予定のまま、そちらの夏祭りに行こうと思います。」
いい夏祭りにします。
雲の上にも届くぐらい、盆踊りの音を鳴らして、
雲の上にも届くぐらい、みんなで笑って、みんなで歌って
お別れになった方は、とても立派で優等生を絵に描いたような方で、
去年の夏祭りに、ご利用者代表としてご家族やお客様にあいさつしてくださいました。
きっと雲の上でも、いそいそとあいさつの準備をしてくれていると思います。
この夏祭りが、きっと、わたしたちにとっての告別式かもしれません。
お別れの仕方はいろいろあるんだと思います。
だから、
いい夏祭りにします。