皆さんは朝ドラって見ますか?わたしも最近よく見ます。今は「花子とアン」、その前は「ごちそうさん」
「ごちそうさん」の中で、め以子と和枝さんの会話の中で「料理は人柄を表す」というようなことを言っている場面がありました。
料理は人柄
グループホームでは、月に1,2回お昼ごはんをご利用者の方と作る機会があります。皆さんにどんなのを食べたいか聞いて、材料を買いに行って、皆で切ったり丸めたり…皆さんと料理をしていると、お人柄が垣間見えます。
大工の親方のお転婆お嬢さん、今でもいたずら好きな方は、切り方がとても大胆。「このくらいの大きさに切ってね」っていっても「こんなに細かくしちゃうの!?」とざっくりざっくり、男前の切りっぷり。
肝っ玉母さんで、畑も仕事も上手に切り盛りしていた方は、口も達者だけど手も達者。何を頼んでも上手に切ってくれます。肝っ玉母ちゃんはなんでも味付けが気になって、「ちょっと俺にもくんりょ」と味見を何度も要求します。時は肉団子の種の生肉も味見しようとしてひやひやしたこともありました。
みんなに優しく、気がきく方は、いろんなことが気になります。準備で付けたマスクに手袋、なんだかもぞもぞ気になって、「こりゃちょっと大きいね」なんて直しているうちに、どんどん他の方が切り進め、ようやく終わりごろに切りはじめ。
絵やお習字などがお上手でゆっくりのんびりマイペースな方は、お願いしたことをていねいに確実に進められます。ときどき首をかしげながら、これでよかったかしらなんて表情で、ゆっくりゆっくり仕上げてくれます。
優等生でまじめな方は、ときどき何をしていいのかわからなくもなっちゃうけれど、これがわたしの仕事だとわかったときからは、もくもくひたすら手を動かします。もやしの根切り、豆のさやむき、シメジを小分けにしたり、自分の役目にまっしぐら、こつこつ作業は右に出るものがいません。
内弁慶でシャイなお方は、中々調理の輪には入ってくれませんが、どんどん料理ができてくるのが楽しいようで、いつも遠目に眺めています。味にうるさいこの方も、目の前で作られた料理はおいしさが増すようで、よくよく箸が進みます。
しっかりもので物知りのお方は、みんなの手つきが気になります。「あ~もっとこうしないとだめだよ」「だめだね」なんてぼやきならがらも、ここぞというときにお手伝いしてくださります。
食べることがだーい好きな方は、調理してあろうがなかろうが、食べ物がちょっとでも目に入ると目が外せません。「いいねぇいいねぇ」と近づいて、そこからぴくりとも動かない。お昼までの待ち時間の長いこと。
唯一男性の方はカメラマン。女性陣が料理を取り仕切る中、外巻で写真撮影、ちょっと飽きたらお庭をパチリ。料理の写真3枚にお庭の写真が2枚。自分のペースと自分の興味に正直です。
料理は人柄
みんな違うやり方、みんなそれぞれのスピード。
みんなで囲んで料理を作って、みんなで囲んで料理を食べる。
今日も一緒にいただきます。
今日も一緒にごちそうさま。